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【限りなく100%スイス製に近い腕時計!?】OEM会社を母体とする新興マニュファクチュール、オラージ(Horage)に注目

Horage(オラージ)はロレックスやスウォッチの本社があることで知られる、スイスのベルン州のビエンヌ(ビール)に本社を置く日本未上陸の新興ブランド。アンドレアス・フェルスとツウィ・ホアンの夫妻によって2007年に設立されたOEM調達会社を母体としており、様々な時計ブランドにサービスを提供してきたノウハウと技術を生かして、オリジナルの独立系時計ブランドとして創設されたようだ。ブランド名はラテン語で“時”を意味する “Hora “と、英語で“時間”を意味する” age ” から名付けられている。

オラージはエンジニアリング、ソーシング、ロジスティクス、デザイン、生産をスイスの本社で実施しているのが特徴のひとつ。“Swiss Made”を称するためにはムーヴメントと外装の60%がスイス製である(コスト換算)ことが要件とされているが、公式サイトによるとオラージはこの要件を超える87%から98%の製造コストを実現しているという。

09年には自社製ムーヴメント、K1オートマチックの開発に着手。 エテルナのエンジニアだったステファン・クスモールがこのプロジェクトを始め、ヨナス・ニーデッガーとフローリアン・セレクスに引き継いだ後、3年の開発期間を経てプロジェクトの完成にこぎ着けることとなる。

15年にはクラウドファウンディングサイト大手のキックスターターで、この自社製ムーヴメント、K1オートマチックを搭載した“Jonas-K1:ヨナス-K1”を発表。同社はK1ムーヴメントの発表以降も積極的に開発を進めており、K2マイクロロータームーヴメント、そしてK-TOUトゥールビヨンをリリース。K1ムーヴメントは22年3月現在で10種のバージョンに拡大。最初の自社製ムーヴメントの開発を皮切りに、オラージは手の届く価格で、付加価値を備えた性能の良い時計を生み出すための強固な基盤を作り上げている。

今回、そんなオラージのコレクションから、定番と言える3本のモデルを紹介する。


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