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今回のアップデートで、ただでさえ小ぶりな時計が、まさにミニマルな時計に生まれ変わった。

ジェンタがデザインしたロイヤル オークの魅力のひとつは、文字盤に施された特徴的な意匠である。クラシックなAPロゴ、白く塗られた(スペルアウトされた)オーデマ ピゲのワードマーク、そしてAutomaticのテキスト。これらみっつの要素はオリジナルのRef.5402以来、何らかの形で文字盤を飾ってきた。 10年前、APが37mmモデルを発表したとき、ヘンリー・ヒルが言うように、"敬意を表して(Outta respect) "これらの文字を残すようにしたのである。

今年はロイヤル オーク誕生50周年という節目の年だが、このモデルは実験の場と位置づけていると思われる。その好例が、文字盤上のテキストを基本的に削除した決断だ。そこには、ペイントされた文字はもはやなく、その代わりに、ゴールド製でアプライドされたオーデマ ピゲのロゴがある...それだけなのだ。

オーデマ ピゲ コピー77350SR.OO.1261SR.01 ロイヤル オーク オートマティック

品番:77350SR.OO.1261SR.01

詳細

・ケース:

 ステンレススティールケース

 18Kピンクゴールドベゼル

 反射防止加工サファイアクリスタルガラス製風防とケースバック

 18Kピンクゴールドのねじ込み式リューズ

・ケース幅:34 mm

・防水性:50 m

・ケースの厚さ:8.8 mm

・文字盤:

 「グランドタペストリー」模様のシルバーカラーダイヤル

 蓄光処理を施したピンクゴールド製のアプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針

・ブレスレット:

 ステンレススティールブレスレット

 18KピンクゴールドリンクとAPフォールディングバックル

キャリバー:

・自動巻き キャリバー 5800

・バランスホイールの振動数:4 Hz (28.800 振動/時)

しかし、その話には続きがある。一見何の変哲もないように見えるこの決断は、実はAPのコレクションにおいてまったく異なるふたつの時計をつなぐ架け橋となっているのだ。RO37mmと話題のCODE 11.59である。

私はたまたま文字盤優先の男で、タイポグラフィが大好きだ。確かに、この時計からエネルギーと見た目の面白みが失われるのは残念だが、前例がないわけではない。昨年末にジョン・ビューズが「Entry Level 最も安価なオーデマ ピゲは最も希少。ロイヤル オークの価値ある提案」で紹介した34mmのロイヤル オークでは、APロゴとブランドのワードマークのみが配されている。この37mmモデルでは、50周年にふさわしい金色のアプライドバッジを、ひとつだけ採用したのだ。

APはこれらの時計に搭載された新しいムーブメントを真新しいものとして宣伝しているが、実際には私たちが以前見たことのある機械を少しアレンジしたものだ。5900は、37mmのセラミック製ロイヤル オークに搭載されていたCal.5800に代わる、ヴォーシェ製のムーブメントで、これまで37mmに搭載されていたCal.3120をアップグレードしたものである。そして、注目のローターロゴ。このような古典的な、ヴィンテージの魅力を持つ時計に、50周年記念ロゴは不必要に現代的な感じがする。幸いなことに、このロゴは自分の手首にしか見えない部分にあるが。

この時計を実際に見ることができない以上、あまり厳しい評価はしない(これは私の個人的なルールだ)。特に、ケースとブレスレットの変更が報告されているが、手首に装着したときにどんな感触なのか楽しみだ。37mmというスイートスポット(少なくとも私にとって)のサイズで、より軽く、よりよいシェイプを持つロイヤル オークは、かなり魅力的なのだ。

結局のところ、ロイヤル オークはあらゆるサイズと文字盤バリエーションで生産されている。そのなかから、ユーザーの興味や用途に合ったものを選ぶことが可能なのだ(ただし、在庫の有無は問わない)。50周年を迎えたROに対し、APは37mmサイズのコレクションをよりユニークに、より独立したものにすることにした。そして、それは何も悪いことはないのだ。ハッピーバースデー。